私が家族のことをブログで書くことはまずないのですが、(書くことができないので)
今回は家族の職場からの案内で知ったのです。
でも、、なんで?
なんでそことトルコ・アナトリア遺跡記念講演会に関係があるのかしら。。。って。
理由は、宮家との繋がりということのようでした。
前橋市のグリーンドーム25周年記念イベントであること、
2003年にトルコに行かれた前の市長さん
そして寛仁親王殿下
日本アナトリア考古学研究所
沼田の教育委員会
山田寅次郎さん
そういう繋がりだったのですね。
会場も満員。
最初に故寛仁親王のアナトリア考古学研究所の設立についてのビデオがながされました。
なるほど。
その後、大村幸弘先生の講演。
私にとっては夢のような話。
だって、シュリーマンの次くらいに尊敬している考古学者。(シュリーマンは考古学者じゃないっか)
これ、すっごく古いほんなのですが、サインして頂きました。
「埋もれた古代帝国」
1978年の本です。私は中学生高校生の頃に古代史が大好きで大好きで随分本を読みました。
(でも、進んだのは化学でしたけどね。)
先生の著書は、読んでいるとワクワクします。
どれもお勧めです。
先生の若いころに、ある方に会いにトルコ大使館に行き門前払い、そこで聞いたホテルに行ったけど門前払い、そこでメモを渡して貰って飛行場にいって、そしてトルコに留学して、、、
その後、寛仁親王の通訳をしたことから、、、
また、その親王さまが、素晴らしい方で先生を育てられたわけです。
「10年やりなさい。そうでないと結果がでないでしょう。」
日本では単年度で結果の出ない研究を10年続けるなんてまず無理です。
これが、つい最近見つかったラピスラズリと金の模様の入ったヒョウ
3000個の土器の椀が出土したのだそう。
そして、地元の女の子たちが一生懸命分類しているところ。
研究所を維持していくお話が、また秀逸でした。
発掘作業をする地元の人に向けて毎週金曜日に授業をするのだそう。
(これは凄い!!)
時間が取られる、でも、やる。なぜか、文化を守るため。
街の歴史を、話す。
そうすると、村の子たちが25年も経つと、彼らが授業をする。
自分たちの街の歴史を自信を持って話す。
彼らは外国から来た博士課程の学生にも授業をするのだそう。
こうやって研究所を大切にしてもらって、地域の人々も育てている。(凄いなあ。)
世界で初めての研究機関なのだそう。
確かにこういう研究所はなかなかないです。
こういうところ、日本の皇族って偉い!って思います。
この研究所を運営維持するために寛仁親王は沢山の人にお話をして
基金をつのったのだそうです。
(人々の心を)向かせるようにするのがお前だ。
なぜかを話せ、それがないと応援できない。
そう寛仁親王は仰ったのだそう。
研究所や発掘場所は借りる代わりに緑地化をすることになっているそうで、今では美しい庭になっているのです。
そして、、私がもっとも嬉しかったこと。
質問も沢山あって、その中でイリヤス、、トロイの話があったのです。
先生はそれにこう答えられました。
「シュリーマンは素人発掘家だったけれど、かれの「思い込む」それが大切です。「思い込む」ことはなかなかできません。この「思い込む」ことは「引き寄せる」力を持っている。彼は寒い中凍える中でも毎日発掘をしました。後で色々なことをいう人もいるけど、そういう人には出来ないのです。」
私にはこの言葉がよくわかりました。
涙が出ました。
妄想とでも、、何とでも言ってください。
思い込むこと、、
こんな素晴らしい言葉はありません。
私も、、、
これからは「なぜ」私がこれをしないとならないのか、それを話に行かないと!
講演後に大村先生とお話したとき、先生は私の目的を理解して下さいました。
シュリーマン、大村博士、彼らは私のヒーロー。
私にはこんな尊敬する先達がいる、私はそれを励みに頑張ればいいだけですもの。
なんて幸せなんでしょう。
周辺には何がある?